一般社団法人スポーツ・コンプライアンス教育振興機構

連載コラム

2021.12.02

♯4「百年樹人」

 当機構の名称には、「教育」の二文字が入っています。もし、この二文字がなければ「スポーツ・コンプライアンス振興機構」の組織名となり、コンプライアンスの普及振興を図ることが主体の組織となったでしょう。
 もちろん、それが当機構の使命の一つであることは確かですが、もっと大切なのは、スポーツ・コンプライアンスの「教育」に主眼を置いて、教育・啓発を図ることなのです。
 「教えるとは希望を語ること 学ぶとは誠実(まこと)を胸に刻むこと」(フランスの詩人ルイ・アラゴン)という言葉の通り、スポーツ界の希望を語り、誠実(まこと)を胸に刻む地道な活動を続け、広げていくことが当機構の最も大切な社会的使命であると認識しています。
 その取り組みの中で特に重要な事業が「スポーツ・コンプライアンス・オフィサー(SCO)養成講習会」です。これまでに107名のSCOを育成し、年に1回は「事例検討会」を開催して、最新の情報提供と共に、各SCOの意見・経験などを交流させる機会と場を設けています。先般は、11月20日(土)に「第3回認定SCO事例検討会」が開催され、活発な論議・意見交換が行われました(詳細な報告書は、ホームページに掲載予定)。
「十年樹木 百年樹人」(管子)という言葉があります。「一年で実りを得るならば穀物を植える。十年で実りを得るならば樹を植える。百年で実りを得るならば良き人材を育成する。」という意味です。もちろん「百年」は、実際の百年ではなく、十年よりも長い時間を表しているのでしょう。
 教育の成果は、その人と、その組織が育成した人材の質と数を見れば、正しく評価・把握することができます。
 現在認定された107名のSCO一人ひとりが、十人の門下生を育成していただければ、いずれ千名以上のスポコン機構の門下生が生まれ、全国各地の様々なスポーツ団体・組織や学校運動部活動などで、健全なスポーツの普及・振興に資する教育活動を展開してくれることでしょう。
 さらには、「人材」から「人財」(社会の財産とも言うべき人材)レベルの指導・教育者が着実に生まれていけば、日本のスポーツの真の発展・向上に大きく貢献してくれることでしょう。
 時間はかかるかもしれませんが、皆でコツコツとこうした取組みを続けていこうと思います。

 

 

 

pagetop